浴室での死亡事故は年間1万4千人と言われています。
これは交通事故の死者数1万人前後を大きく上回る数字です。
どれだけ浴室という環境に危険が多いのか、今一度再認識していただきたいと思います。
さて、そんな浴室で、転倒などのリスクから身を守るものといえば、手すりです。
ただ、浴室の手すり設置は、タイルにドリル等で穴をあけなくてはいけないので、
廊下やトイレに設置するよりも高価になります。
場合によっては、住宅改修で利用できる20万円分の限度額内で工事が終わらない場合もあります。
そこで、福祉用具の出番です。
クイックバーは吸盤式の手すりです。
吸盤じゃ体重をかけると危ないんじゃないの?とお思いのあなた、
対荷重量は垂直方向60キロでも耐えられるので、
つまりは大柄な男性でもなければ、全体重をかけても大丈夫ということです。
さらに、この手すりは浴槽の中にも設置しても大丈夫なので、
浴槽に穴をあけることなく、浴槽内での姿勢保持のための手すりを設置することができます。
座っているときに前に腰が滑って、という事故も多く、
浴槽のふちに付ける手すりは浴槽のふちを挟み込める場所じゃないとつけられないのですが、
これなら平面で凹凸やざらつきのない場所であれば簡単に設置ができるので便利です。
これ、タイルでも設置できるのですが、
たいていのタイルにはこの長さのもので
ちょうど吸盤がタイルの長さとぴったり合うようになっているんだそうです。