車いすは大きな後輪が中心になり、前輪がそれを補助するような形になっています。
そのため、前方への転倒リスクというのは少ないのですが、
逆に、後方への転倒の危険が高いというのが特徴です。
車いすの前輪を浮かせてウイリー状態にすることで、段差を乗り越えたりすることができるように、
こういった構造になっているのですが、
転倒による後頭部強打となれば、生命に関わります。
たとえば、てんかん発作のある方は、発作のために後方にのけぞってしまうと、
車いすごと転倒する危険があります。
また、認知症など、興奮時に転倒するリスクも少なくありません。
そこで、転倒防止バーをとりつける方も増えています。
転倒防止バーには、キャスターつきのものやそうでないものがあります。
取り付けの長さ、角度によっては、車いすの操作性を低下させてしまうことがあるので、
できれば車いすを頼む段階から、後方転倒防止バーをつけるように頼んでおくといいですね。