徹底比較、たちあっぷVSルーツ。

レンタルして利用する福祉用具のうち、ここ数年での伸び率が大きいのが手すりです。
住宅改修で据え付けるものではなく、床などに置くタイプの手すりがレンタル対象になります。

矢崎化工のたちあっぷ

そのなかで、シェアナンバーワンだったのが、矢崎化工のたちあっぷです。
ベッドサイドに置くなどして、手すりの設置されていないベッドでの寝返りや起き上がり、立ち上がりをサポートします。
電動の介護ベッドを軽度者が利用することを制限しているという事情もあり、こういった手すりのニーズが高くなっています。

モルテンのルーツ

そんなたちあっぷに対抗するのがモルテンのルーツ
昨年リリースされたルーツは、たちあっぷと同じ機能を持つだけでなく、たちあっぷのいくつかの問題点を改善しています。
先に結論を言えば、断然、ルーツを押します。

先にお伝えしておきますが、
たちあっぷの手すりの横フレームは、はしご状になっており、その間に利用者が首を突っ込んでしまうという重大事故が報告されています。
後発のルーツはその問題点をクリアするため、フレームの間隔を狭くし、頭部を挟み込めないように対策をしています。
たちあっぷもその対策として、フレームに首を入れないようにベルトをオプションで設置するという応急処置を経て、
2012年6月からリリースされたバージョンでは、フレームの幅を120mm以下に変更したことで事故の予防を行っています。
この点に関しては、たちあっぷもルーツも同じように、幅を狭くするという事故対策が取られるようになりました。
それ以外の点で、ルーツを選ぶメリットについて、お知らせします。

ルーツを選ぶメリット

まずは安定性です。
ベッドサイドに置くことの多い、片側が面積の大きいタイプ(たちあっぷCKA-02とルーツサイドタイプ)で比較します。
たちあっぷの重量が15.5キロ。
対するルーツの重量が21.6キロ。
実はたちあっぷは横方向の力に弱く、横方向に力を入れると手すりの反対側が浮いてしまうということがあります。
膝の力も弱っている高齢者が立ち上がるのに、腕に力が入ることは当然です。
それが、前方に向かって力が入ってしまうこともあります。
そういったバランスを取れない姿勢で、手すりが浮いてしまうということを考えると、非常に危険です。
ルーツは、手すりの下に重心があり、重量も重いため、ちょっとやそっとでは動きません。
これを運ぶ福祉用具業者の方は大変でしょうが、安定性の面を考えればルーツに断然優位性があります。

ふたつめは手すりの握りやすさです。
たちあっぷが円形の棒状の手すりになっているのに対し、
ルーツは握りやすい楕円形になっています。
このため、力を入れやすく、手すりとしての機能性にも優れていることがわかります。

最後に、夜間の利用についてです。
たちあっぷもルーツも、握る場所がわかるように、トップの手すりに蛍光の目印がついています。
たちあっぷの場合、トップの部分にまっすぐ、横に一本長い蛍光ラインが入ります。
ルーツだと、トップの両サイド、つまり左上と右上の部分に蛍光のポイントが入ります。
たちあっぷの方が蛍光の面積が大きいのですが、
ただ、夜間、ベッドの頭側すぐわきにこれがあるので、結構気になる人は気になります。
ルーツは2か所のポイントで蛍光表示になっているのですが、手すりの場所は十分これで分かります。

ということで、ルーツを選ぶべき3つのポイントを説明しました。
あとは、長く使うものなので、価格も重要なポイントですよ!



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